親の責任

子育てはさまざまな苦労がありますが、大きな喜びでもあるのが事実です。

また、子育てに親としての責任感を感じている方もいらっしゃることでしょう。

ちょっとその「責任感」について考えてみたいと思います。

親としての責任感を追求されないために、いろいろと心を砕いている方がいらっしゃるかもしれません。

つまり「良い親」になろうとしている方です。

でも、その「良い親」になろうとしていることが、お子さまの成長につれて却って親にも子にも負担になってしまうケースが時々あります。
親は子育てに疲れ、子どもは親の干渉に疲れ、反発してしまうケースです。

子育ての重要な目的の一つは、お子さまを自立して生きていける大人に育てることです。

この「自立する」という過程は、思ったより小さな時から、ちょっとした経験を積み重ねて培っていくものだと思います。

私は保護者の方とお話をするときに、よく「親の言うことを素直に聞いてばかりいるお子さまは心配ですよ」とお話しすることがあります。


お子さまは成長につれて、親から距離を置き、外の世界に出て行こうとします。
ちょうど巣立ち前の子鳥が、羽を羽ばたかせる準備をしているのに似ています。

それを危ないから、騒がしいからと止めていては、巣立ちの準備は進みません。

大切なお子さまを心配する心は親としての自然な愛情から出てくるものですから、止めることも否定することもできません。
でも、より広い視点でお子さまの成長を見守ることも大切ではないでしょうか?

親としての「責任」は、「指摘されないように注意する」と言う自分に向けたものではなく、「いざとなったら手を差し伸べるために見守る」という、お子さまに向けたものであって欲しいと思います。

心の成長

未就学から小学校低学年のお子様の中には、母親と一緒でないと不安を感じたり、何かと母親の顔を見て意見を求めるお子さんが時々いらっしゃいます。

母親もそれに丁寧に対応なさる方と、一人でやりなさいと突き放す感じの方と二つpんタイプがあるように思います。

教室で多くの子どもたちと一緒に過ごすと、子どもたちの心の成長は学力の伸び以上に個人差が大きいように思います。
それと同時に、心の成長は周りから働きかけてもそれほど効果があるものではなく、じっと見守り待つ姿勢が、結果的に心の成長を促すことになるとも感じています。

心の成長は、手を引っ張って連れていくのではなく、その変化の兆しが見えたら、背中を押してあげることでしょう。

以前、あるお母さんにこんなお話をしたことがあります。

家に引きこもっている子どもに、外の世界の素晴らしさを分からせたい時に、家から締め出して鍵をかけるのと、扉を開けて外の世界の素晴らしさを話してあげるのと、どちらがいいか?

それを考えれば、心の成長とはどう向き合ったらいいのかわかるはずです。

*ブログの内容は、オーナー経験などに基づいた個人的な考えです。
専門的な知識に裏打ちされたものではありませんので、ご了承ください。

「知識やスキルのアップデート」〜年頭に当たって

人生100年時代と言われ「学び直し」や「リスキリング」という言葉をよく耳にするようになりました。

世の中の急激な変化に対応するため、勉強は学校だけでなく、卒業してからも生涯にわたって「自ら学び続ける力」が求められています。

例えば、スマホは10年前には所有率は4.4%でしたのに、2021年には約80%と驚くほどに普及し、その操作方法を知っているかどうかで、生活の便利さが大きく変わる時代になりました。

そうした「学び続ける力」を身につけるのは、二つの学習方法が大切だと言われています。

・自己調整学習

自ら進んで持続的に学習し続ける力です。勉強に対する興味や楽しみが原動力になります。


・自律的学習

他人の支援も活用して、自分から、何を、どのように、いつ、どのくらい、どこで、誰と学ぶのかを決定して、自分自身で学習プロセスをコントロールする学習法です。この学習法は、自己調整学習法を身につけた上での能力です。

高校までの学びと大学の学びの大きな違いは、自分の将来のキャリアプランを見据えた学びかどうかということです。
小中高、特に義務教育では、基本的に学習指導要領に沿ったカリキュラムで必要な力を横並びで学びますが、その段階で「自己調整学習」の力を身につけることは、それに続く「自律的学習」にとって重要です。

当教室では、お子さんたちが楽しく、やりがいを持って学習することを通じて「自己調整学習」の能力を身につけることを目指しています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年おめでとうございます

能登地方の大地震、羽田空港での航空機炎上など、驚くようなニュースと共に2024年が明けました。

一体どんな年になるのか、先行きが見えない雰囲気もありますが、このようなこそは目の前の課題を一つ一つ確実に取り組むことが、大切だと思います。

昨年以上に一人一人のお子様と向き合い、丁寧なサポートをしていきたいと思います。