「どうもやる気が出ない。」、「もっとやる気を出しなさい。」、「やる気になればできる」・・・
「やる気」、よく聞く言葉です。
お子さまの指導をしていると「やる気を出させるにはどうしたらいいでしょう?」などと相談を受けることがあります。
残念ながら、「やる気」は、出させることはできません。
「やる気」は、自分でも、出したいときに自由に出すことはできないのに、他の人に出させることなど、なおさらできません。
なぜかというと、「やる気」は心の動きだからです。
「やる気」は、その結果として、「できた」という喜び、達成感を予想できる場合に自然に出てくるものだと思います。
「やる気」を出すと達成感を味わえる、達成感を味わえると知っていると「やる気」が出る・・・
まるで、鶏と卵のように、どちらが先なのでしょうか?
お子様に「やる気」を出させる方法は、一つだけあると思います。
それは、「自分でできた!」という体験をさせることです。
「自分で」というところが大切です。
今までできなかったことを「自分でできた」と感じてもらうわけですから、その「自分で」に配慮したサポートが大切です。
その子の性格や状況をよく見極めて、そっと後押しをする・・・・
そして、自分自身の力でできた喜びを感じてもらう。
つまり「やる気」の代わりに私が後押しして、「やる気」を出した結果を擬似体験してもらうのです。
その喜びを感じ取ることができたお子さまは、「やる気」を出すと何が待っているかを理解します。そして、鶏と卵のループから抜け出して、先へ進むことができます。
ただし、この働きかけができるのは一度だけです。
何度もこのサポートを繰り返すと、それは「依存」になってしまいます。
「できた」という喜びを感じ取れる感性を育てられるかどうかが大切ですね。

